マイコン博物館に行ってきました

青梅にあるマイコン博物館に先日行ってきましたので、色々とレポなど。

以前は東青梅にあったのですが、青梅に引っ越ししてリニューアルしたレトロPCや計算機を展示している博物館です。数年前までお隣の羽村市に住んでてすぐ近くなのに行ったことがなかったという・・・。

そんなわけで、今回はよく一緒にオフなどに行くChaNさんなどかつてのパソコン通信のPC-VANから親しくしている方々と一緒に見物に行ってきました。

博物館の入り口はこんな感じ。元々は信用金庫の建物だったらしく、かなりしっかりした建物なので、こちらに移転したみたいですね。ちなみに、展示室の一部は金庫室なので、そこらへんを見るのも面白いかもしれません。

入場するときには左のような利用券をスタッフの方から買います。ちなみにマイコン博物館の他に模型(ほぼNゲージのジオラマ)やラジオ(というより無線機)の博物館もあります。買った後は、ロッカーに透明なトートバックがあるので、そこにカメラやスマホ、財布などの貴重品を入れて持ち歩き、それ以外の荷物はこのロッカーに入れて入室します。

ロッカーを使うには100円玉が必要ですので、事前に準備しておきましょう。ちなみにキーには下のように懐かしマイコンの名前が書いてありますので、一目瞭然です。

ちなみに展示物ですが、いまKADOKAWAでやってる「電脳秘宝館・マイコン展」というのに貸し出してるのがあるので、一部ないのもあるとか。

博物館では、下の写真のようなガチャやお土産グッズのシールなども置いてます。でもICガチャを回したら、なぜかデジタルトランジスタ(バイアス抵抗が内蔵されてるトランジスタ)のセットが出てきたので、深いことは気にしないように・・・。デジトラはロームのDTA144でしたがパッケージ違いで似たようなのを色々持っているので、使い切れない分が増えてしまいました・・・。

模型とラジオ博物館は主にNゲージや無線機が多いですね。ちなみにハムフェアで開設してる局の実体はここにあるような話でした。アマチュア無線はやってないので詳しくないのですが、この博物館にある無線機を中継してイベント会場とつないでるみたい。

ちなみにNゲージのジオラマも結構本格的で、部屋の真ん中に鎮座しているセットは場所を購入して自分で自由にデザインできるとか。

あとは、マイコン博物館の展示物ですが、結構知らないワンボードのセットが色々あって面白かったです。松下のマイコンのキットもあったんですね。

ワンボードを経た後に初期のパソコンというか、トグルスイッチで操作するマイコンのセットが売られ始めます。ここらへんは、NHKの新電子立国でも登場してたので、知ってる方もそこそこいるかと。POLY88はハドソンの創業者がアメリカでカード複数使って買ってきた話で出てきますね。

ちなみに仕事で2000年ぐらいまでは、自分も一部の製品でこんな外観のセットで4bitマイコンのソフトを作ってたことがあります。

これらのあとはディスプレイ付きの見た目パソコンっぽいものが発売され始めます。国内のMZ-80みたいなのはわかるのですが、海外のはよくわかりませんね・・。

同時期の国内のパソコンなど。結構SORDのPCがよくわからないのが多かったり。OKIのIf-800は学生の頃にバイトしてた地質調査会社においてあったのは覚えてます。

その他8bitPC色々(ぴゅう太は16bitですが・・)。ここらへんになると、結構覚えてるの多いですね。Apple2はWozのサイン入りなどが展示されてましたが、Wozって結構気軽にサインするから、サイン入りApple2は別に昔はプレミア品でもなく普通にたくさん流通してたとか。

あとは、さらに新しいもの。AppleのLISAは写真では見たことありましたが中身も見えるように展示されてたり、あとはIBMPC/ATにPC/XTなども。あとはNeXTもありましたが、キューブタイプのじゃないものですね。キューブタイプは会社に一時期おいてありました。

話には聞いていたけど見たことなかった100ドルPC。

同じく話には聞いていたけど見たことがなかった、LDがデバイスとして使えたPioneerのLaserActive。動画表示だけLDで再生する感じらしいので、昔でいえばPC-Engineとかの類と同じでしょうね。

電子立国で出てはいたけど実物はみたことなかったコアメモリー。フェライトを磁性化させて情報を記録します。たぶん手巻きで電線をフェライトコアに巻いてたんでしょうね、これ・・・。

ワークステーションの類もありました。いまは区別がないですが、パソコンより性能いいエンジニア向けのUnixが動く作業用PCがワークステーションという名前で区別されていました。

いまでいうnVidiaのGPUのような画像処理用のジオメトリーエンジンというチップがたくさん搭載されたSilliconGraphicsのボードやSONYのNews、Sunのワークステーションなどがありました。SGIのボードに当時はNECのMIPS互換チップが載ってたんですね。

あとはさらにもっと昔はミニコンって呼ばれてた時代にあったPDP8にPDP11にターミナルのエミュレーションの名前では有名なVT100の実物など。この頃は紙テープなども使われていましたので、それを使う端末なども。たしか自分が小学生のころは近くの倉庫になぜか山ほど紙テープが散乱しておかれていたことを覚えてます。

パソコン、マイコンの他に電卓も色々ありました。さすがにリレー計算機はでかすぎてないようですが、手回し計算機はありました。自分が中学生だったころに理科室にありましたが、何に使うかまったく当時もわからなかったです。

あとは、メモリーボードやらゲーム機が少々。

雑感

写真の通り結構雑多に収集物が置かれているだけなので、たぶん知ってる人が懐かしさに浸るためにという感じになってしまいますね。説明は冒頭で触れたKADOKAWAでやってる展示の方があるので、あまり詳しくない人はそちらの方が楽しめるかもしれません。

ちなみに写真のような実機の他に、書籍も結構おいてあって当時の雑誌も結構ありますから、時間を忘れて読み込んでしまいます。

おまけ。

結構自分も昔のデバイスは持っていたりしますが、写真のような懐かしのNECの8086互換CPUとか、シリアルLSIやPSG音源ICなどがあります。NECのFDCは765Aはないのですが、後継の72065は持ってたりします。使い道がもうないですけどね・・・。ちなみに定番の組み合わせのSEIKOのPLL分離IC(SED9420C)も持ってます。

珍しいものでTransmetaのx86互換CPUも持ってますが、一時期ジャンク屋でなぜか出回っていたので買ったものです。

メモリーは昔はAMDもメモリーを作っていたんですよ、ってことでAMDのFlashメモリー(いまはAMDのメモリー部門は富士通のメモリー部門と合併してSpansionというメーカーになってます)やら、NECの8MBitのEPROM。仕事で東芝の16MBitのEPROMまでは使ってたことがあったのですが、すでに東芝でEOLになってて普通じゃ手に入らないので、仕方なく秋葉原の若松通商で中古品をありったけ買ったことがありました(開発用で使ってただけなので中古でも特に問題なかった)。

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