けものひめ用ホルターネックタイプの水着の製作

今年は寅年ということもあって、結構手芸店に虎縞の生地がおいてあったりしますが、近所のトーカイにも入荷してたのを見つけたので、夏に向けて寧々ちゃんとビーチェちゃん向けの水着を製作してみました。春にビーチェちゃんを購入したので、タイトな服を製作したのは初めてだったので、同じように見えて結構違うことがわかったので、それも含めつつ解説など。

なお、今回は複数作製しましたので、下記のBoothにて購入可能ですので、お気に召しましたらよろしくお願いします。

全体のつくり

縞の柄生地ですので、柄の連続性を保つため、上着の形状はダーツだけで出しています。これに中表で裏地を入れてひっくり返してステッチを入れています。上着の閉じは面ファスナーではなく、フックで引っかけるようにしています(面ファスナーでぬいぐるみ本体のファーを引っかけないため)。

なお寧々ちゃんとビーチェちゃんはバストの位置とサイズが微妙に違うので、それに合わせた形状とダーツを入れています。

パンツの腹回りと足回りは、けものひめの独特のおみ足の太さのために、かなり大きめに作らないと入りません。その結果、ゴムをいれてあげる必要がありますが、形状の腹側全体にゴムを入れると水着ではなく下着のパンツっぽくなってしまいますので、ゴムは後ろ側だけに入れています。ゴムは生地と一緒に2本針4本糸のロックミシンで端処理と一緒に行いつつ、伸ばしながら想定の長さになるように縫い付けています。

首の所はなにかアクセサリーを付けようか色々考えましたが、結局鈴を付けました。

寧々ちゃんとビーチェちゃんはバストの位置と尻尾のサイズや位置が異なりますので、トップスとアンダー共々別の型紙を起こしています。購入する場合は、必ずお持ちのけものひめにあったものを購入ください。

着せ方

上側は先に首の方のフックをかけると言うことに注意してください。それ以外は着せるときに苦労はしないかと思いますが、下のパンツ側はコツがありますので特記しておきます。

パンツを着せる順番としては、まず足をある程度通した後に尻尾穴に尻尾を入れて、その後にさらに奥まで足を通しつつ、さらに尻尾を通して履くという感じです。

前述の通り、けものひめの独特の体型に合わせるために、足にも尻尾にもゴムを通しているのと、かなりぴったりで造っていますので、履かせにくかったりします。注意して着せつけください。

尻尾の穴はゴムで縮めてありますので、この穴に実際に尻尾を通すときは尻尾の毛が引っかかるのでちょっとそのままだと入れにくいです。オススメは、適当な紙を尻尾に巻いて、その状態で履かせた後に尻尾に巻いた紙を外してしまうことです。手順を書きましたので参考にしてください。なお脱がせるときはとくにこうしなくてもすんなり脱がせられます。これは尻尾の毛が先の方に向かっているため毛と順方向にパンツの穴を動かすからです。

ビーチェちゃん用も基本的にやり方は同じですが、尻尾の形状が丸いのでポリエチレン袋で尻尾をつつんでやるのがよいかと思います。寧々ちゃんと違い尻尾が短いので、尻尾を入れるときはパンツは尻尾を入れない状態で穿かせた状態から尻尾を穴に入れます。

移染について

糸やゴムはTPEに数日接触させる移染の加速試験を実施して、基本的には問題ないことを確認はしていますが、完全に問題ないとは言えませんので、特に濡れた状態で着せたままにしたり、湿度の高い部屋で着せつけた状態で長期間置かないようにしてください。ゴムは天然ゴムのものでなく、スパンデックスを使っているものを使っていますので、比較的経年変化には強いものだと思います。

製作後の雑感

パンツは以前に公開した初音ミク服と同じ構造ですが、そのときはゴムの入れ方が色々試行錯誤していた段階で、左右で大きさが違うなどの問題がでていました。今回はその点を修正してさしあたって他人に売れるレベルにはなりました。実は最初上着は寧々ちゃんもビーチェちゃんも同じ型紙で行けるだろうと踏んでいたのですが、実際に着せてみると意外に違うので、ちゃんと別途型紙を起こすことになってしまいました。あとは初めて販売を想定した制作物だったので、納得いく形状になるまで何着も試作品を作る感じになってしまいました。取りあえずは納得できる形になったとは思います。

今回、初めてBoothを使って販売してみましたが、好評でしたら今後もなるべく制作物は複数作って販売する形を取っていこうと思います。また過去作品でこれが欲しいというリクエストがあれば、Twitterやブログコメントを頂けたら考慮したいと思います。

ギャラリー

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