WFガレージキット WSC #104 Android EL01

前回の2月のWFで買ってきたものです。まぁ、あとでWSCのキットは通販されるし普通に買えるだろうと思って、WFには開場寸前に到着という感じで行ったわけですが、入場後に即販売場所に行って、最後の1つを買えたのでギリギリセーフといった感じでした。意外に結構人気キットだったようです。ちなみに7月25日まで海洋堂の通販サイトで購入可能です。
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このキットの一番の特徴は、完全に3Dプリンター出力だということです。たぶんフル3Dプリンター出力のキットというのはまだ珍しいと思いますので、気が付いたことを書いていきたいと思います。
まず、普通のガレキならレジンの注入口がありますが、このキットでは世の中の3Dプリンター出力品と同様に大量の出力時のサポート材がくっついてきます。まず、これをすべて除去するが結構地味に面倒くさかったです。
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素材についでですが、キットに使われている樹脂は普通のレジンと比べると柔らかめだと思います。また普通のレジンと同様に熱で曲げられますので、扱いとしてはレジンキットと変わりません。ただ塗装し直すためにうすめ液にドボンすると、この柔らかさからか、かなり樹脂自体が柔らかくなってしまいますので、そのときは破損しないように注意する必要ありだと思います。肘にある青い部品などは塗りなおしするためにうすめ液にドボンしたら、凄く柔らかくなってしまって、折れて壊れてしまわないか不安になってしまいました。一応、そうなっても溶剤が揮発したら元通りの硬さになりましたけども。
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 自分の場合、いまはクアトロポルテのグレーサフを吹いた後に白下地を入れたあと、塗装するというのが定番の手順ですが、サフの食いつきもよかったので、塗装についてはラッカーで行う分にはあまり気にすることはないと思います。たぶん感じだとサフレスでもできるんじゃないかと思いますが、キットの樹脂の色がグレーなのでそれが難しいところかもしれません。
一番の問題は、3Dプリンター特有の積層痕をどうするかということでしょうか。キットはForm2 3Dプリンターの出力ですが、やっぱり積層痕は結構気になるレベルで残っていて、これはもうひたすらヤスリで削っていくしかありません。といっても、肌などの大面積はなんとかなりますが、このキットのキモであるメカ部は細かすぎてなかなか完全には対応することはできませんでした。とりあえずサフを吹くことで多少は目立たなくなりますが、やりすぎるとエッジがダルダルになってしまいますので、痛しかゆしですね。
あと、これはあまり問題にはなりませんが気になるところとして、パーツが中空構造であることです。内部は細かいサポート材で支えられているようです。そのため、マスキングをはがすために水につけたりすると、何も対策しないと中身に水が入って結構たいへんです。そのため、作っているときは、穴が開いてる部分にはマスキングテープを貼っておくなどの対策をすることを推奨します。
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■背骨部品の上に穴が開いているて、その先は中空になってます。
また3Dプリンター出力なので、かなり精密な構造なのでパーツ間にあまり余裕はありません。下手に考えなしにサフや下地を塗るとパーツがはまらなくなるのも注意が必要です(特に肘についている部品)。代わりに、プリンターの出力品質の良さもあると思いますが、すごく部品の勘合が良好でなんお調整もなしに、足と手の部品がはぴったり体にはまります。
組み立ての注意点としてはこんな感じでしょうか。
あとは塗装ですが、このキット、先日のゆめみちゃんの仕上げを始めたころから組み始めたのですが、なんだかんだで時間がかかってしまいました。パーツ数は少ないのですが、とにかく凝った塗装をしようとすると分割が少ないのでメカ部分の塗り分けが結構たいへんです。
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あと、作者さんのイメージCGとか、会場にあった作例を写真に撮ってあったので見直してみたのですが、オリジナル作品なので、もう彩色がまったくのバラバラ。そんなわけで、他のキットの購入者の方の作成をみても結構バラバラなので、もうなんかキットを組む人の色彩やデザインセンスなどが試されてしまうキットのようでなかなか作りづらかったです(笑
世の中には本当に全然違うカラーイメージでかっこいいのを作っている人もいるみたいですが、まぁ似た感じにするのもアレなので見てなかったことにして、自分は作者さんのイメージCGがモノクロベースだったので、まずそれをカラーリングのベースにしておきました。ただ、それだとイメージCGだといい感じなのですが、現実に塗装すると凄くのっぺりとした感じになるので、ほんの少しワンポイントでブルーやゴールドの部品を各部分に入れる形にして、色彩的なコントラストを出すようにしました。バストの網っぽい構造はアンドロイドっぽく、かつきれいにみせたかったので、ホワイトシルバー系の塗料でいくつかの部位を塗装することで、さらにメカっぽさを出すような感じにした感じです。メタリック系シルバーでなくホワイトシルバーなのは、ちょっとシルバーだとあまりにメカっぽさが前面に出すぎに思えたためです。
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ヘッドの部分については毎度のことながら、ラッカーで肌色まで塗ったあとにリキテックスで描いてます。チークはパステルです。いつもはアニメ調のものしか描いてないので、今回のようなリアル系は結構苦手ですね。あと、作例がいかにもリアルすぎる日本人という感じで、微妙に好みには合わなかったので、もうちょっとデザインをアニメ風に振っています。肌色もガイアのフレッシュ系を使って白色~ピンク側に振って、明るい透明感がある方ににしています。
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あとは手や足の先の部分には、さすが3Dプリンターというかきちんと爪まできれいに造形されているので、こちらはレッドパールを塗装して艶と光を出しています。指先のところまできれいに精密に出力できているのはやっぱりすごいと思います。
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メカ部分の表面に色々と文字デカールを貼っていますが、これはキットに付属のものではなく、ハイキューパーツ社の市販のデコレーションデカールを使っています。などと知ったように書いてますが、メカ系のプラモやガレキを作ったことがなかったので、自分もそういうのがあるというのは今回はじめて知しりました。そういうのを作っている人では常識のようですけども。
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海洋堂の作例に使ってあったので、これってどうしたんだろうと思って色々調べていたら行きついたわけです。どうせなら説明書に書いておいてほしかったですね。こういうのを貼ることで、一気にメカっぽアンドロイドっぽさが上がるので、仕上がりが全然違うので、作成される方は貼った方がいいとは思います。
作成レビューはこんなところで、完成写真など。色々写真を撮ってみましたが下半身のラインがすごくよく、特に妙に生身のお尻とメカとの融合がエロ格好良くていい感じです。
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あと、一応グレーサフなどは入れているのですが、中空構造のためか逆光で撮ると透明感が出ますね。結構作るのには苦労しましたが満足感は高いです。
ちなみにこのキットの完成品版も計画されているようなので、気になった方はチェックしてみるとよいでしょう。
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脊椎部はぴったりはまるので、接着剤で止めてません。そうしておくと、アンドロイドが出てくる漫画などでよくあるメンテナンス中的な場面を再現できたりします。
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